●TRPGレビュー●
〜ホラー系〜



No.7●〜ヴァンパイア:ザ マスカレード〜●

[ヴァンパイア:ザ マスカレード] (基本ルール)
著:Justin Achilli、Andrew Bates、他
      翻訳:徳岡正肇(アトリエサード)、海法紀光、他 出版:アトリエサード/書苑新社 価格:6000円

[ガイド・トゥ・カマリリャ] (サプリメント)
著:Justin Achilli、Andrew Bates、他
      翻訳:徳岡正肇(アトリエサード)、海法紀光、他 出版:アトリエサード/書苑新社 価格:4800円

[ヴァンパイア・ストーリーテラー・コンパニオン] (サプリ&アクセサリー)
著::Justin Achilli、Andrew Bates、他
      翻訳:徳岡正肇(アトリエサード)、海法紀光、他 出版:アトリエサード/書苑新社 価格:2800円


◇判定時使用アイテム:xD10◇

 さて、突然ですが、皆さんが想像される吸血鬼像とは、どういったものでしょうか? 嘆美な世界の見目麗しい貴公子でしょうか?腐臭漂う不死者でしょうか?それとも異形の姿のなにかでしょうか・・・? いずれにしても、このゲーム「ヴァンパイア:ザ マスカレイド」では、PCは全て吸血鬼(自らを「血族」と呼んでいます)となり、人間社会の裏側に密かに息づいています。
 「ワールド オブ ダークネス」と呼ばれた混沌と荒廃の支配する世界において「血族」とは、「賤民」たる人間の社会を影から操る闇の支配者です。 そして、自らを人間社会に解け込ませ、人間としてその正体を隠し、生きているのです。(もっとも、一部の人間、とりわけ、上流階級には、その存在を知られていますが)
 このゲームでは、「かつて人間であったヴァンパイア達の苦悩」を楽しむと言う、従来のシステムとは趣の異なるゲームです (実は、このゲーム、TRPGとは呼ばず、「ストーリーテリングゲーム」と呼びます)
 本来は、12種類ある「氏族」の中から、自らのPCの能力が決定されるのですが、 選択ルールを用いれば、世に存在する殆どの「吸血鬼モノ」映画のそれを 演じることができると思います。
 ダークでディープな世界を満喫したい時、特にお勧めです。




   
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