トーキョーN◎0VA・・・。そこは、”災厄(ハザード)”後、「鎖国」を表明した日本政府が世界に対する唯一の窓口として、旧東京湾に建造された都市。そこは、希望と絶望と、繁栄と没落、表と裏が常に見え隠れした「世界」・・・。そして、電脳と旧世界の術が混在する「時代」・・・。ようこそ、「ニューロエイジ」へ！ 　このシステムは、他のシステムと比べて、様々な大きな違いがあります。その最もたる違いは、「アルカナ」と呼ばれるトランプとタロット（文字通りの「アルカナ」）をゲームに取り入れている点でしょう。 　また、「映画的な」手法を取り入れており、また、ゲームを、起承転結の４パートに分け、また、他のシステムでは類を見ない「登場判定」と言うルールを取り入れることにより、ゲームをよりドラマティックに演出することができるようになっています。 　行為判定は、トランプで行います。この際、複数の技能を併用することで、判定の達成値を上昇させることができます。この結果、一撃必殺の攻撃を事も無げに受け止めてしまう（どちらの達成値も、尋常ではない数値）こともしばしば起こり得たりもします・・・。でも、良い子は、マネしないでね(^^; 　さて、このシステムで、もう一つ特筆すべきは、「神業」と言うルールでしょう。はっきり言いますが、上の例よりも、より凶悪なルールです（笑）どんなに屈強、かつ絶大な威力を誇る最新鋭兵器であろうとも、この「神業」一つで、一瞬の内に倒されます。この「神業」に対抗できるのは、同じ「神業」のみであり、一人のPCが持ちうる３つの「神業」の組み合わせに、そのPCの命運が握られていると行っても過言ではないでしょう。 　ツクダホビー版が発表されてから随分と経ち、現在、第三版「The Revolution」がアスペクトから出版されていますが、よりドラマティックに、かつエキサイティングにロールプレイを楽しみたい中堅所の方には、非常にお勧めのシステムとなっております。

さて、皆さんは、「レトロウィルス」と言う存在をご存じでしょうか？ 「レトロウィルス」とは、独自のDNAを生み出すことができるウィルスの事です。 　このゲームの世界は、今よりもほんの少し未来の地球です。 とある遺跡発掘により古の眠りから解き放たれた「レネゲイド」と言う名のレトロウィルスに感染し、 異能の力に目覚めたことで、人としての生活と、力への欲望の狭間で葛藤する若者達の物語です。 　PCは、9つある「シンドローム(能力)」の中から1〜2種類を選択することができるため、 PCのバリエーションに富んでいます。また、PCの(異能の)力は、レネゲイドウィルスの「感染率」により、 大きく異なっていきます。すなわち、「感染率」が高いほど、より協力な能力を行使することができるのです。 もっとも、その代償として、人間性を失っていくのですが・・・。 　このゲーム、「エンディング」までに、「感染率」が100％を越えているPCは、即座にNPC化します。 しかし、長い戦闘を行うと、大概100％を越えてしまいますが、そのための救済策として、 「ロイスシステム」(人間としての関係をルール化した物)が設けられています。つまり、他者との心の繋がりが、 PC達を力の暴走からくい止めてくれるのです。 　さて、総評としまして、このゲーム、かなり戦闘重視のシステムとなっております。それこそ、 「Ｎ◎ＶＡ」のように特殊能力のコンボによって、邪悪なダメージを与える事ができます。 （ただし、受ける側も、なかなか倒れませんが・・・） このゲームを遊ぶ際には、PCはともかく、NPC用のコンボは、予め紙等に書き出しておくと良いでしょう。 経験者は語ります・・・(^^; 　最後に、このゲームは、「ゲーマーズフィールド(FEAR社)」の第一回ゲーム大賞に応募され、 見事受賞した作品です。「超能力モノ」は、TRPGにも何種類かありますが、いわば「遺伝子モノ」は、 極めて珍しいかと思います。 あと、「ブギーポップができる」と、目下噂されているシステムでもあります。 いずれ、やってみたいですね・・・「ブギーポップ」