●TRPGレビュー●
〜ファンタジー&亜ファンタジー系(その2)〜

☆サーバーの負担を減らすために、分割しました〜。☆

    
No.4●ブルーフォレスト物語●
[ブルーフォレスト物語] (基本ルール)
著:伏見健二
出版:ツクダホビー 価格:4800円(絶版)

[ブルーフォレスト戦乱] (サプリメント)
著:伏見健二
出版:ツクダホビー 価格:4800円(絶版)

[ブルーフォレスト伝承] (サプリメント)
著:伏見健二
出版:ツクダホビー 価格:3800円(絶版)

[ブルーフォレスト物語DE] (基本ルール)
著:伏見健二/FEAR
出版:ゲーマーズフィールド 価格:4300円(絶版)

[ブルーフォレスト戦乱DE] (サプリメント)
著:伏見健二/FEAR
出版:ゲーマーズフィールド 価格:4300円(絶版)

[ブルーフォレスト風雲録] (ボードゲーム)
著:伏見健二/FEAR
出版:ゲーマーズフィールド 価格:4300円


◇判定時使用アイテム:1D100(10面体サイコロ2つ)、他◇

 

「ブルーフォレスト物語」は、12人の神々(「神王」)に分割管理された架空の惑星「エルスフィア」上の一地方、 「森王」ナウマニカに見捨てられた(!)「シュリーウェバ地方」を舞台とした、 「オリエントファンタジーシステム」です。
「オリエント」と呼ばれる所以は、舞台の世界観が、東南アジア方面(熱帯雨林地方)にイメ ージされているため、住人はサンダルに手ぬぐいが標準装備だったりもするのです。
 この世界では、人間や妖精、魔物に龍(竜ではありません)、そして、 神々さえ(神様はひっそりとですが)も、同じ大地で生活を送っています。 飢饉に苦しんでいた村に、一人の神が恵みの雨を降らせた・・・ などの話も実際に起こり得るのです(もっとも、後々考えてみて、 「もしや、あの方は・・・!?」と言う状況ですけれど)
 このシステム、初版(ツクダ版)が発表になったのは、ゆうに10年以上が 過ぎてしまったような・・・。 ・・・はい、編集後記が1990年になっていましたから、既に11年が経過していますね(^^;
 当時では、「女の子にもやさしい」ルールと言われていたこともあり、 ゲームシステム的には当時のゲームとしては簡単な部類に入っていたかと思います。 しかし、簡単の中に奥の深いゲームシステムがありまして・・・それが「悟りレベル」 と呼ばれるものです。
 このシステム、人間のメンタル面〜可能性?〜を重用視した作りになっており、 この「悟りレベル」が上昇していくにつれて、PCの能力以上の力を発揮していく ことができるのです。ただし、強大すぎる力は、いずれ制御できなくなるもので、 「悟りレベル」が70以上(通称「悟りきった」)の状態となると、 良くて人間を超越した存在(つまりは「亜神」)、悪くてその場で大爆発(!) してしまいます。
 故に、ブルフォレプレイヤーのほとんどは、「悟りレベル」が増えすぎると、 必ず下げる(そう言うこともできます)ような 行動を取り出したりするのですよね。
・・・一度で良いから、悟りきったPCを見てみたいですよ(^^;
さて、現在、「ブルーフォレスト物語」は、現在、 第二版「デザイナーズエディション(96年発表)」まで存在します (全作の約20年後の戦乱の時代が舞台です)が存在しますが、 新たに、第三版の開発が進められているとのことです。
「ブルフォレ」でGM技術を磨いてきた私としては、第三版の発表が、 とても楽しみなのですよね・・・。
・・・頑張って下さい、伏見先生!!


   

No.5●ギアアンティーク●
[ギアアンティーク] (基本ルール)
著:伏見健二
出版:ツクダホビー 価格:不明(絶版)

[スチームパレード] (サプリメント)
著:伏見健二
出版:ツクダホビー 価格:不明(絶版)

[アートアルケミー] (サプリメント)
著:伏見健二
出版:ツクダホビー 価格:不明(絶版)

[ギアアンティークル・ネッサンス] (基本ルール)
著:伏見健二/FEAR
出版:ゲーマーズフィールド 価格:3800円

[エンドレス・エナジー] (サプリメント)
著:伏見健二/FEAR
出版:ゲーマーズフィールド 価格:3800円


◇判定時使用アイテム:1D100(10面体サイコロ2つ)、他◇

 

 「ギア・アンティーク」は、産業革命期のヨーロッパ風の世界観で、 3つの軍事国家がにらみ合いを続けている「マキロニー地方」を舞台とした、 日本では珍しい「スチームパンク」のゲームです。 「スチームパンク」の世界観がいまいち解らないと言う方は、 某「天空の城ラ○ュタ」を連想して下さい。
 蒸気機関の発達により、大陸横断鉄道が整備され、様々な物資が流通しています。
 剣と魔法ではなく、銃と蒸気機関のこの世界、実は、 前述の「ブルーフォレスト物語」と世界を同じくするものです。ですから、 秘密裏ではありますが、魔法も存在しますし、神々も人々の生活を見守っています。
 ゲームシステムですが、第一版(ツクダ版)では、同じく第一版の 「ブルーフォレスト物語」と互換性がありました。ほんの少しの手直しだけで、 二つの世界を股に掛ける冒険が可能だったのです。 もっとも、「ギア・アンティーク」では、人々は「悟り」を得ることはできない のですが、代わりに「WOL(幸運の風)」と言うルールが採用されています。
 「ブルーフォレスト物語」もそうなのですが、このシステムでは、 実に豊富な職業が用意されています。パ○ーのような技師見習いの少年も、 ム○カのような含みのある軍人もPCとして作成することができるのです。
 現在、「ギア・アンティーク」は、第二版(「〜ルネッサンス」)まで 発表されていますが、第一版と基本的にルールの変更はありませんでした。 ただし、第二版になってから、新たに「ライフ=ログシステム」が採用され、 PCの人生を予め決定しておく(!)ことが可能になりました。
 ユーザー側では、このシステムは賛否両論分かれているのですが、 今までにないゲーム制作者の画期的な挑戦であることに変わりはありません。





No.9●ドラゴンアームズ●
[ドラゴンアームズ〜バハムートハウリング〜] (基本ルール)
著:久保田悠羅・山本剛/F.E.A.R.
出版:エンターブレイン 価格:4000円


◇判定時使用アイテム:1D6複数◇
 

竜歴2000年。
突如現れた謎の敵”MIST”の攻撃により
人類は生存圏の実に9割を失った。
この”天敵”に対抗できるのは、
人型機甲巨兵(ドラゴンアームズ)のみ
凄惨な戦いの行方は誰も知らない。


 表紙からして絶体絶命な状況と「セブンフォートレス」以上に、 世界は危機に瀕しているシステムです(^^; このシステム、ファンタジーモノですが、巨大ロボットものでもあります。
 PC達は、タイトルにもなっている「ドラゴンアームズ」を駆り、 人類最後の砦である”巨竜艦バハムート”を死守していかなければなりません この”バハムート”ですが、全長3500m、全幅2187mの巨大戦艦であり、 その艦内には、艦載機や戦艦としての装備の他に、学校、居住区、歓楽街・・・等
 町一つがスッポリと納まっていたりもします。
 まるで、「マ○ロス」のようですね(^^;
 故に、このシステム、ロボット戦闘モノの側面の他に、 学園モノとしても使って行くことができます。

 システム面から見ていきますと、戦闘時の行動は、 「AP(アクションポイント)ルール」が採用されております。
 つまり、AP値が一番大きい者から順に行動していけるわけです。
 あと、特筆すべき点は、昨今のシステムに良く見られる、 PCの「感情」がゲームに繁栄されるルールが採用されており、 ここから得られる「エーテリック」と呼ばれるポイントを消費して、 特殊な効果を受けることができます。

 しかし、「ロボットファンタジーシステム」と言うと、 「ワースブレード」以来のご無沙汰となりますね。
 まだ、実際にプレイしたことはないですが、結構面白そうなシステムです。




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