●TRPGレビュー●
〜ファンタジー&亜ファンタジー系〜

TRPGのシステム中、もっとも種類の多いジャンルが、ファンタジー系です。
とは言え、各システムとも、とても個性的ではありますけれどね(^^;



No.1●ソードワールドRPG●
[ソードワールドRPG完全版]
著:清松みゆき/グループSNE
出版:富士見書房 価格:3600円

◇判定時使用アイテム:2D6(6面体サイコロ2つ)◇

 

 TRPG経験者は誰もが知っている程、日本で1番有名な国産TRPGシステム、それが「ソードワールドRPG」でしょう。です。
 同名の小説群の他、「ロードス島戦記」(水野良著)「クリスタニアシリーズ」等と同じ世界を舞台としたゲームでもあります。
 「フォーセリア」と言う世界を舞台に戦士や魔法使いなどの「冒険者」と呼ばれる人々を演じて、 様々な難関に挑むと言う、典型的なファンタジーRPGです。
 比較的簡単なルールで、十分に楽しむことができるのですが、 「レーティング表」と呼ばれるチャート表を用いることが、このシステムの最大の特徴でしょう。
 そのシステム面での完成度と、豊富な世界設定により、発表から10年以上経つ現在でも、日本で最も遊ばれているTRPGの一つとなっています。


  

No.2●ガープス日本語版●
[ガープス完訳版]
著:スティーブン・ジャクソン
監修:安田均
編訳:佐脇洋平/グループSNE
出版:富士見書房 価格:4800円

[ガープスマジック完訳版]
著:スティーブン・ジャクソン
監修:安田均
編訳:黒田和人/グループSNE
出版:富士見書房 価格:4800円

[ガープスルナル完全版]
著:友野詳 /グループSNE
監修:安田均
出版:富士見書房 価格:4600円

[ガープス妖魔夜行(文庫版)]
著:友野詳・山本弘/グループSNE
監修:安田均
出版:角川書店 価格:740円(絶版?)

◇判定時使用アイテム:3D6以上◇

 

 外国産(主にアメリカ産)のTRPGシステムの中で、最も有名なシステムの片割れ(もう片割れは「D&D」)です。「Generic Universal Role Playing System」を縮めて「GURPS(ガープス)」と言う名前にしたそうです・・・そう、ルールブックに書いてありました(笑
 このシステムは、本当にリアルに出来ています。キャラクターの特徴(特に性格の面)をルールで定めると言う手法は、今ではあまり珍しくもないのですが、このシステムの発表から10年近くが過ぎても、これ以上にリアルな特徴を確定させるシステムは発表されてはいません。
 ちなみに、このシステムの一番の特徴は、上記の「特徴確定」・・・ではなく、システムそのものが、「汎用システム」であると言うこと・・・。
 つまりは、ファンタジー、SFに始まり、ホラー、サイバーパンク、サイキック、そして、学園物に至るまでの様々なジャンルをこの基本ルールと、幾つかの追加ルールを用いることで、遊ぶことが出来るのです。
 なお、上記にある「ガープスルナル」と「ガープス妖魔夜行」は、グループSNEが制作した国産の追加ルール(サプリメント)です。
 元来、「一つのジャンルで作成したキャラクターを、他の世界でも遊べるように(ルールを)デザインした(制作者談)」システムなのですが、上記の内、「妖魔夜行」は、はっきり言って、他の世界では、強すぎて遊べないとか・・・(笑
 まぁ、とにかく、「なんでも出来る」システムとして、今でも遊ばれるシステムの一つです。




No.3●セブンフォートレス●
[セブンフォートレス Ad]
著:菊池たけし/FEAR
出版:アスペクト出版 価格:3400円

[セブンフォートレス クラシック]
著:菊池たけし/FEAR
出版:ゲーマーズフィールド 価格:3300円

[セブンフォートレス EX]
著:菊池たけし/FEAR
出版:ゲーマーズフィールド 価格:3400円

◇判定時使用アイテム:2D6◇

 

 上記の2つのシステムと比較しても、まだまだ新しいシステムです。当初、このシステムは、「RPGマガジン誌(現在の「ぎゃざ」誌)」でちょうど10年前に発表されました。そして、HJ社から発売されたのが、発表から5年後・・・あれ?(^^;
 以来、「本当に出るのかどうか、良く解らないゲーム」と、サプリメントが発表されるごとに、囁かれるようになってしまった、曰く付きのTRPGシステムです。
 7人の「守護者」(神様みたいな人たち)に見守られた「ラース・フェリア」と言う世界で、「一歩歩けば、世界の危機に出くわす」と嘯かれるほどに、急転直下で世界の危機に挑んで行くと言う、「ジャンル:ファンタジー」のゲームとなっています。
 ただし、枕詞(?)に「熱血」が付くようなシステムでもあり、「燃える」設定を付加することが容易に可能となっているのが特徴です。
 1998年に「セブンフォートレス アドヴァンスト(Ad)」が発売され、ダンジョン作成面で充実したシステムとなった反面、「バーニングシステム」等の「燃える」ルールが取り外されてしまったのですが、「EX」の発表により、その面も補完されました。
 システム面ですが、このゲームの判定では、通称「上方無限ロール」が採択されています。つまり、判定時にサイコロでクリティカル成功の目を出すと、その判定値に、さらにサイコロを振って、その目の値を加えることができるのです。その結果、強力に作成してあったモンスターが、一撃で倒されてしまう・・・と言う、お茶目な状況になることもあります(^^;




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