●導入●
深夜、町の一角で、PCは銃声(一つではなく、連続した)を聞きます。
PCが駆けつけると、そこには、意識を失い地面に倒れ伏す少女に、
今正にとどめの一撃を加えようとする一団に遭遇します。
PCに目撃されたことで、PCをも抹殺しようと、一団は銃撃してきますが、
勝ち目がないことに気付くやいなや、一転して逃走を図ります(彼らには無事に逃走させて下さい)。
PCの介抱により、目を覚ます少女ですが、そこで、彼女が記憶を失っていることに気が付きます。
●真相●
とある生物研究所では、生態兵器の開発が秘密裏に行われていました。
ある日、人間を素体(もちろん違法)とした最新の被験体が、実験後の検査中に暴走、研究所から脱走すると言う事態が発生します。
研究所からの追っ手を振り切るために、被験体は、本来持っている擬態能力を駆使することします。
しかし、人間の少女の姿に擬態した被験体は、上手く追跡の手から逃れ続けるが、ついには追っ手の手により深手を負い、
その上、そのショックにより記憶を失ってしまうのです。
PCは、この場面に遭遇するのです。
この少女の姿をした生態兵器の能力ですが、擬態能力や運動能力だけではありません。彼女(?)の真の恐ろしさは、
様々な化学物質を体内で生成、発散させることの出来る〜生体化学プラントとしての能力です。
この能力は、本来、彼女の意志によりコントロールできるのですが、
記憶喪失な上に、検査時に投与される安定剤の効果が薄れている今では、感情の高ぶりによりいつ暴走してもおかしくはない状態なのです。
●結末●
彼女から、生体兵器としての能力を外すことは不可能・・・そもそも、彼女は既に人間ではありません。
記憶喪失から脱した彼女は、一体、何故研究所から脱走してきたのかをPCたちに語るのでしょう。
どんな理由にしても、彼女を研究所の追っ手の手に渡さないことが、PCたちの使命となります。
さて、PCたちは、彼女を追っ手の手から護り、真の意味で「彼女」を救うことができるでしょうか?
●コメント●
今までの2つのネタと比べて、今回はシリアスなネタとなっています。
「彼女」を「救う」ためには、どうしたら良いのでしょう?
まず、「彼女」の理性を保たせるためには、研究所にある「安定剤」が必須となります。
しかし、彼女の記憶が戻るか、追っ手が口を滑らせる以外に、「安定剤」の存在を知る術はないのです。
「安定剤」の存在を知らないままであれば、そのまま追っ手から逃走・・・と言う形のシナリオになるでしょう。
この場合は、最終的には暴走した「彼女」を止めなければならなくなるでしょう。
いずれにしても、ライトなシナリオにはならないと思います。
逆にシリアル系のシナリオが好きな方は、どうぞ使ってみて下さい。
|