●TRPGネタコーナー●

〜No.2〜



●小人クエスト●

[システムジャンル]
ファンタジー系あるいはSF系

●導入●

 PC達は、歴戦の強者です(データ的にも強めに作成して下さい)。
 そんな彼らにとある村から依頼が舞い込みます。依頼内容は、 「裏山の塔に住み着いた悪い魔法使いを退治してほしい」と言う物です。 依頼人によると、その魔法使いは、巨大な動物たちを操って、村を荒らして行くと言うのです。
 それほど難しい依頼でもなかったため、PC達は、この依頼を引き受けることになりました。
 そして、巨大な動物たちと戦いつつも、それほど苦もなく、魔法使いの住む塔へ辿り着いたとき、魔法使いは言います。 「ここまで辿り着いたことは誉めてやろう!しかし、最後に笑うのは、この私なのだぁ〜〜〜!!」
 その時、床がパックリと割れ、PC達は、落とし穴の底の池に落ちてしまいます。 そして、池から上がってきたPC達の目の前に現れたのは、一面に拡がる巨大なゴミのジャングルでした・・・。


●概要●

 『一面に拡がる巨大なゴミのジャングルでした・・・。』と、ありますが、ここでは、周囲が巨大化したのではなく、逆にPC達が小人化したしまったのです。実はPC達の落ちた池、これは「小型化薬」の貯蓄漕だったのです。この塔の魔法使いは、動物の巨大化を促す薬を研究していました(その目的は目下不明です)。当初、山の麓である村に住んでいたのですが、研究の失敗(主に爆発事故)により、村を追い出されてしまいます。その後、裏山の塔で研究を続けていたのですが、その研究課程で、この「小型化」させる薬品の製法を発見したのです。また、この「巨大化薬」と「小型化薬」は、それぞれ、変化するサイズに限界があり、また、互いの効果をうち消す力があることも突き止めました。
研究が完成した魔法使いは、今まで散々足蹴にしてきた村の住人に仕返ししようと思い立ったわけです。


●結末●

 池に落ち、小型化してしまったPC達は、とにかく元に戻ろうと躍起になるでしょう。その課程で、「小型化薬」「巨大化薬」の情報を得たPC達は、「巨大化薬」の貯蔵してある倉庫を目指して、本来の大きさでは考えられないような(屋内の)大冒険を繰り広げることになるのです(階段の一段にしてみても、PC達には断崖絶壁となります)。
魔法使い自体は、あまり強くはありません。そこで、ラストの戦闘は、倉庫に巣くっていた巨大ネズミ(でも、本当はただの熊ネズミ)あたりと戦っても、かなりのスリルを味わうことができるでしょう。
 とにかく、元の大きさに戻って、魔法使いを捕まえることが出来れば、このシナリオは成功となります。


●コメント●

 かつて、富士見書房から出版された「ソードワールドシナリオ集」に、「身体が小さくなる薬」ネタのシナリオがありました。ある意味、このネタも、そのシナリオから連想したものではあります。とは言っても、このネタ自体、実は案外定番だったりするのですよねぇ・・・(^^;
 どんなに屈強の冒険者であったとしても、身体が小さくなってしまっては、本来の力を十分に発揮させることはできません。いつもなら、取るに足らない小物モンスターでも、凶悪な敵となりうるのです。
 さぁ、 いつもなら「やられ役」の哀れなモンスター達に起死回生の機会を与えてあげて下さい。




 
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