ところで、改めて、聞き返すと分かるのですが、この時点で、GMとプレイヤー(特に卓人)の考えに、やや違いがあったようです。ラブパワー(死語?)によって、ひかりを救うと言う、大筋的には間違いではないのですが・・・。
彩 (卓人に)「・・・あの娘は、あなたの何だったの?」
GM (彩のこのセリフを聞き)おぉ、そうだ。ハンドアウトを読み返してみようか?(と言って。ハンドアウトを卓人に見せ直す)これが、あなたの行動指針です。
卓人 ・・・。
彩 では、向こうに聞こう・・・(と、《紅き眼の君》に向かって)「あなたは、彼の何なの?」
紅き眼の君(GM)「ん?それは、我に言うておるのか?それとも、この我が器の娘に対してか?」
彩 「器かどうかは、関係ない。私は、《あなた》に言っているの」
紅き眼の君(GM)「矮小なる者どもに、《糧》以外の何を思えば良いと言うのだ?」
彩 「それは、彼に対しても・・・と、言うこと?」
紅き眼の君(GM)「分け隔てる必要が、どこにあろうか?」
GM と、告げる《紅き眼の君》・・・いや、ひかりの、真紅に染まった右の瞳からは、しかし、ツ―――っと、一筋の涙がこぼれ落ちる。
紅き眼の君(GM)「ん?この器は、我が完全に掌握しているはずだが、この涙は、何だと言うのだ?」
素直 このヒントを出すのに、ここまで時間がかかるのは、如何なものかと(笑)
彩 「・・・あの階段に倒れていた紗枝とは、小さい頃からずっと一緒だったの。その思い出は、今でも大切にしている・・・言いたい事はわかる?」
卓人 「・・・あぁ・・・」(ここで、素に戻り)俺には、こう言う役は、ほとほと合わないという事が(笑)
彩 いや、そう言う事ではなくて(笑)
七志 さぁ、砂を吐け―――!
素直 (卓人に)うん、プレイヤーとして、凄く頑張ってるよ。俺ら、プレイヤーとして、凄くぶっちゃけてるけど(笑)
彩 いや、それは、駄目だろう!「私は、彼女と再会を約束していたの。でも、それは、悲しい形でしか実現しなかった・・・あなたも、同じような後悔がしたいわけ・・・?」
卓人 「・・・いや」と、言うわけで・・・《紅き眼の君》の前に立ちはだかります・・・前に、立ちまして!・・・ウハっ!(笑)
七志 さぁ、卓人君、今が男の見せ所、ですよ!
卓人 えぇと・・・ひかりを抱きしめて・・・。
GM ・・・ほう、そう来るか?
卓人 「ひかり、帰って来い・・・」・・・ウッハハハ(恥ずかしがっている)
七志 あぁ、ダメージがダメージがぁ!?
いや、卓人君、君は頑張った、すご―――く、頑張りましたとも。
でもね・・・。
GM 接触してしまうんだぁ・・・では、あなた(卓人)の身体に埋められている《賢者の石》が、激しく鳴動します。
倒せ・・・倒すのだ。そして、その身に取り込むのだ!
一同 ・・・?
GM ・・・と、クリスタル(《賢者の石》)は言っておるが?
七志 ・・・はぁ!?
素直 ・・・いや、GM。今のは、分からないわ。クリスタルが言っているって事を、はっきり宣言していない。
GM うん。
そりゃそうです。
卓人の耳元にささやかれるかの様に聞こえる、声なき声ですから・・・『はっきり宣言』などするわけがありません。
・・・まぁ、おかげで、誰も気付かなかったわけですが(汗)
卓人 ・・・クリスタルが言っていたのですか?
GM 気付かなかった?
七志 えぇっと・・・。
卓人 《紅き眼の君》が言っていたものと・・・。
素直 俺も、そう思っていた。
GM だ〜れも、そんな事言っていな―――い。
一同 (大爆笑)
素直 そんな、大事なこと、言えよ!(笑)
朱子 口調が、変わってませんでした?結構・・・。
GM うん、かなり、口調を変えて言っていたよ?・・・それこそ、《紅き眼の君》よりも、凶悪な口調で言っていたよ・・・と、言うわけで・・・。
オーヴァードではない、普通の少女、ひかり。
愛の告白ぐらいでは、《賢者の石》=《レネゲイドクリスタル》の束縛から逃れる事などできません・・・。
GM 《紅き眼の君》の至近距離まで来ている君は、気付きます。
卓人 はい?
《紅き眼の君》と化したひかり。
その前髪に隠されていた、左の瞳を中心に、顔半分を覆い尽くす・・・真紅の輝きを放つ、結晶質の仮面の存在を・・・!
素直 (卓人に)つまりは、あなたの攻撃で、倒せって事ですな。
GM つまりは、そういう事です。