第7章 クライマックスフェイズ「強き思いを」

 

C-1「闇に堕ちた少女」

 

 ひかりの身に目覚めた《紅き眼の君》

・・・その身を覆う結晶柱は、束縛から解き放つかのように、サラサラと砂の如く崩れ去る・・・。

その透明な砂の海から、ゆらりと立ち上がった少女の瞳には、その外見にはそぐわない、邪悪なる意志が湛えられていた・・・。

そして、この一部始終を、呆然と見つめる者たちがいた。

 

七志 ご先祖様、ごめんなさ〜〜〜い!(笑)

朱子 復活を阻止する事が、できませんでした。

 

紅き眼の君(GM)「御前よ・・・よくぞ、我の封印を解き放った、礼を言うぞ」

由比(GM)「あぁ。我が君よ・・・」

紅き眼の君(GM)「我が身を、より完全なる物とするため・・・」

素直 あぁ、やっぱり・・・。

紅き眼の君(GM)「我が糧となるがよい

素直 ほら(笑)

 

 緋幻華御前・・・由比は、初め、何を告げられたのか、わからなかった。

しかし、その直後に起こった、焼ける様な腹部への激痛、その中心から、何か、大切なものが溢れ出す感覚・・・。

そして、自身の腹部を突き貫いている、君の腕を見て、その身に何が起こったのかを理解した・・・。

 

由比(GM)「そ、そんな・・・」

 

 その言葉が、1千年の永きを生き続けてきた、魔性の少女、最後の言葉となった。

 

GM そして、由比の身体は、ビクンと痙攣すると、その場に崩れ落ち、そのまま、サーッと砂の様に崩れ去っていきます。

 

七志 ・・・いやぁ、マズいですねぇ。このまま、後ろを向いて、ダッシュしたい気分ですよ。

朱子 そんなことは、許しません!(キッパリ)

七志 あぁ、やっぱりですよねぇ・・・ハァ(ため息)

 

紅き眼の君(GM)「ふむ、御前の血の、なんと、甘美なる味よ・・・」

七志 「あのぅ、そこで、余韻に浸っている所、誠に恐縮なのですが、このままですと、ご先祖様に顔向けできませんので、はい」

紅き眼の君(GM)「・・・ぬしらは、検怪異使どもの末裔なのだな?」

七志 「そういう事になります〜」もう、何十代目かもしれませんけれど(笑)

紅き眼の君(GM)「そうか・・・では、汝等にも、我が糧となる栄誉を与えよう

七志 「いやぁ、それは、ちょっと、遠慮しときます」

GM では・・・頑張れ諸君。これが、正真正銘、最後の戦闘になります。

 ふむ、では、ここで、バシッと聞いてみよう。「元に戻す方法は、思いつかない?・・・思いつかない様なら(由比や土屋と)同じようになるけれど・・・」

 

 我が力、解放せよ・・・。

 

七志 卓人君、ちゃんと、責任は取るように。

勇次 頑張れ、主人公。

 

 かの力を、我に取り込め・・・。

 

 「あんたに、戻す方法があるのなら、私は、それに乗る。そうでなければ・・・」

卓人 ・・・そんな方法など、思いつくのでしょうか?(GMに)

素直 いや、聞くのではなくてね、今まで、GMが色々とヒントを出していたかと思うのだがね。

 

 我が力を解放せよ・・・。

 

素直 ・・・今、現在でも、ヒントを出していると思う(笑)

GM まぁ、戦闘開始・・・かな?

素直 どうなんだろうなぁ、確証はないんだよねぇ・・・。

 (卓人に)「思いつかないのなら、行くよ?・・・後悔しない?」

GM そうこう、している間にも、《紅き眼の君》は悠然と近づいてきますけど?

素直 わりと、主人公に砂吐けって言ってるよね、このGM。

GM うん(否定はなし)・・・主人公には、やっぱり、かわたなさん並に、頑張ってもらわないと。

一同 うわっ!?(爆笑)

素直 普通出来ないって、あんなこと。

 

 あんなこと・・・詳しくは、FEAR系TRPGの(特に、きくたけ先生の)リプレイをお読みください。

 

七志 普通、首の横に、押すとカッコいいセリフをスラスラと吐き出すボタンは付いていないので、さすがに無理ですよ。

GM 頑張れ―――。

 

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