勇次 縦ロールが・・・。

GM 縦ロール言うな―――。まぁ、とにかく・・・一刀両断に切り倒された由比。しかし、ゆっくりとではあるが、立ち上がる。

素直 お、まだ、生きてる。

GM いやぁ、HPは0なんだけどね。あっ、戦闘は終了です。

素直 それを早く宣言してくれないと・・・身構えるんだが(笑)

GM なんとか、立ち上がった由比は、よろめきながらも後ずさり・・・。

由比(GM)「・・・もうすぐ・・・我が君が、目覚めると・・・いうのに

卓人 いい加減、死んどけよ・・・。

 

・・・そりゃ、悪役のセリフですよ、卓人さん?

 

素直 怖いよぉ、パパ〜〜〜。

GM まぁ、とにかく、彼女は・・・背後の水晶柱まで辿り着く。まぁ、そこには、ひかりが、取り込まれているわけだけど・・・。まぁ、それで・・・。

 

「あぁ、愛しの我が君よ・・・」

 水晶柱に向かい、手を差し伸べる、死の間際の由比。誰もが、これが、事件の結末であろうと、疑わなかった・・・。

 しかし・・・。

 

GM その手を、パシッと、掴む・・・ひかりの手・・・。

勇次 ・・・えっ?

七志 ・・・?

素直 ・・・《我が君》とやらが・・・?

GM そして・・・ゆっくりと開かれた、ひかりの瞳は・・・。

 

 その瞳は、血のように、鮮やかな朱色に染まっていた・・・。

 

勇次 イィヤァ―――ちょっと、待ってぇや―――!?

GM (突然明るく)さぁ、ここで、シーンを切りましょう。これで、ミドルフェイズは終了です!

素直 ミドルフェイズ言いやがったぞ、このGM。

七志 オイオイオイ。

素直 まぁ、一瞬で終わるだろうから、良いんだけどね(←クライマックスの趣向に気付いた様子)

GM うん(←認めているGM)

卓人 この―――!

 

 ひかりの身体に宿った何か・・・その紅の瞳を目にした瞬間。

 

 ドクン・・・。

 

その身に融合している《賢者の石》が・・・静かに、しかし、力強く脈動するのを、卓人は、確かに感じた・・・。

 

ミドルフェイズ 完

 

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