M-14「黄昏に忍び寄るモノ」 MasterScene
校舎から寮へと続く道。
一人、寮への帰路を行くひかりを、呼び止める者がいた・・・。
「ひかりさま、少し、よろしいですか?」
七志 ドリル―――!(笑)
素直 ドリルめ―――(笑)
GM ドリルじゃね―――!
素直 でも、ドリルでしょ?
GM うん(笑)
振り返る、ひかりの目の前には、一年生と思しき一人の少女。
(えぇと・・・この子って、たしか・・・?)
この少女が誰であったかを思い出そうとしているひかりに対し、その少女は、言葉を続けた・・・。
素直 ドリルが嫌なら“クロワッサン”だ―――。
GM それも、イヤ―――!(笑)
「ひかりさまに、大切なお願いがあるのですけども―――」
「?」
「少し、お時間よろしいですか―――?」
この学園では、下級生の面倒を見るのも、上級生生徒の大切な役目である。
(・・・あぁ、この子、佐代子様といつも一緒にいる・・・)
そう、考えつつも、彼女の願いに快諾し、近づくひかり。
そして、ひかりは気が付く・・・。目の前の、少女の・・・その瞳が、血の色よりも、さらに深い、紅い色をしていたことに・・・。
(?)
疑問に答えが得られる間もなく、ひかりの意識は、暗転し・・・。
彼女がその場に倒れ伏す光景を、ただ眺める・・・狭山由比は呟いた。
「我が愛しの君のために、その身を捧げてくださいまし・・・ね」